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◆教育勅語と修身は復活したほうがいいと思いますか？ lets10bain2さん 私は教育勅語の復活は反対です。 たしかに「12の徳目」そのものは至極当たり前のことを説いております。 しかし、この思想の根底にあるのは水戸学や朱子学、すなわち儒教的な思想です。 儒教思想の問題点は、中国や韓国を見ても明らかな通り事大主義的な傾向が強いことです。 つまり、そのときどきの力関係によって対応が変わるというものです。 これは現在の先進国が「契約」という概念で自己と他者の関係を縛ることで成り立っている西洋的な法思想と真逆の概念です。 つまり、儒教はアジア的な法思想で成り立つものであり、現代の日本社会では受け入れられません。 また、西園寺公望も指摘していることですが教育勅語の内容は極めて内向きな思想のもので国際社会における人間のあり方などがスッポリと抜けております。 むしろ私は教育勅語のようなドメスティックな思想を復古させるのではなく、世界的に広く読み継がれ国際社会の中でも「日本人の精神」として広く受け入れられている新渡戸稲造の「武士道」こそ道徳教育の教材として復活させるべきだと考えます。 新渡戸は「武士道」を執筆するに当たりキリスト教のような一神教ではあたりまえの宗教教育が日本に欠如していることを問題と考え、宗教に変わる日本人の精神的支柱になり得る哲学として「武士道」にスポットを当てました。 これは国家というくびきを離れ、全人的な教育を目指している点が極めて内向きな教育勅語とは大きな違いです。 まさに国際人（と同時に日本人としてのあり方を重要視した）新渡戸稲造らしい思想と言えます。 これからの国際的に通用する人間を教育するに当たり、また、世界の人々からも共感を得られる哲学として、教育勅語ではなく新渡戸の「武士道」こそ復活させるに値するものだと考えます。（教育勅語と修身は復活したほうがいいと思いますか？） ◇内部リンク：武士道 |